現役の小児科看護師が選ぶ!必ずスキルアップできる資格3選

小児科看護師が選ぶ スキルアップできる資格3選

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小児科看護師として成長するには、スキルアップを目的とした資格取得が重要です。小児科看護師として15年以上勤めている筆者の同僚は、小児救急認定資格で救急対応やその勉強会の講師として院内外活躍しました。

本記事では小児科看護師として必ずスキルアップできる資格3選について筆者の経験を交えて解説します。

資格取得は小児科看護師としての専門性の向上だけでなく、キャリアの幅を広げる大きな一歩となります。

現役の小児科看護師が選ぶ!必ずスキルアップできる資格3選

小児科看護師としての専門性を高めるためには、資格取得が大きなステップとなります。ここでは、筆者がおすすめする必ずスキルアップできる資格を3つご紹介します。

資格取得にかかる費用試験の難易度勉強方法
小児看護専門看護師135万円〜210万円(大学修士課程)+10万円(審査料と認定料)合格率は例年80%以上。必要な知識や技能が明確に評価され、適切に学習すれば合格できる看護系の大学院で教育カリキュラムを履修し、修士課程を2年修了
小児プライマリケア認定看護師約100万円(審査料と認定料)+10万円(審査料と認定料)合格率は80.3%。必要な知識や技能が明確に評価され、適切に学習すれば合格できる指定の教育機関で6カ月以上の教育課程を修了
PALS(小児二次救命処置)認定4〜5万円(受講料)+0.5万円〜1万円(教材費)具体的な合格率は公表されていない。試験は実技と筆記試験の両方を含み実践的な知識が求められるほか実技練習が欠かせない2日間の集中講座を受講。試験は実技と筆記試験の両方を含む

1.専門性を高めたいなら「小児看護専門看護師」

専門看護師のひとつである小児看護専門看護師は、小児特有の疾患管理や成長発達への理解、家族支援など幅広い分野で専門性を発揮します。

指導的役割により院内外の小児看護の質向上に貢献

筆者は小児科看護師として勤務中に下記のような課題に直面しました。

  • 内科・外科の知識も求められるため、幅広いスキルを要する
  • 乳幼児は病状や自身の気持ちを伝えられないため、観察力や洞察力の高さが求められる
  • 家族支援が重要であり、家族との関係作りや対応力の高さが求められる

その際、小児専門看護師が講師を務めるオンラインの勉強会に参加しました。勉強会では「急変時の迅速な対応方法や喘息などの慢性疾患の管理」「家族支援の方法」「年齢や発達段階に応じた看護や適切なコミュニケーション方法」「多職種との連携の重要性」を学ぶことができました。勉強会で得た知見を他のスタッフと共有するため、フィードバック会を開催すると、アンケートでは多数のスタッフから有意義な時間であったという結果が得られました。

また、上司からはスタッフ全体の知識と技術の向上が図られ、小児看護の質が飛躍的に向上したという評価が得られました。専門看護師の活動は、院内外でチーム全体のケアの質を向上させ、子どもたちとその家族に最適な医療を提供します。

組織全体や地域への支援活動に参加

小児専門看護師の活動は、医療チームのリーダーシップを担うほか、医療的ケアを要する重症児のケアやその家族のサポート、地域への啓発活動などを行い小児医療全体の質向上に貢献します。実際に、筆者が受けた講習会の講師である小児専門看護師も、医療的ケアが必要な子どもの退院支援や在宅療養支援など幅広い分野で活動しています。

専門性があり、やりがいの高い資格の取得を検討している方は、ぜひ小児看護専門看護師を目指してください。

2.子どもの急変や虐待から救う「小児プライマリケア認定看護師」

小児プライマリケア認定看護師は、救急時のみならず、子どもの成長や発達、健康問題全般に対応し、家族や地域社会と連携して継続的なケアを提供する役割を担います。

子どもの急変時のトリアージや重症化予防

子どもは急変や重症化しやすいため、小児看護において救急対応は避けて通れません。緊迫した救急場面を経験した小児科看護師の多くは「もっと適切な対応ができたのでは」「もっと早い段階で変化に気づけていたら..」といった反省や後悔を少なからず抱えたことがあるでしょう。

筆者自身も、新人時代に患児の状態変化に気づけず強く反省、後悔した事例があります。こうした課題に対して、小児プライマリケア認定看護師の存在は、予測的なケアと迅速な対応の両面で大きな力になります。実際に、筆者の同僚である認定看護師は、患児のわずかな異変を素早く察知し、迅速に医師へ報告し治療につなげてくれました。

また、救急対応の場面では常に冷静さを保ち、リーダーシップを発揮してくれます。緊迫し混然とした状況下でも的確な指示を一人ひとりに迅速に出してくれたおかげで、1分1秒を争う状況の中でチーム全体が無駄な動きがなく対応できた事例が数多くあります。

虐待の早期発見と予防のための家庭支援

小児プライマリケア認定看護師は、日常の観察やケアを通じて子どもの身体的・心理的な変化に敏感に対応し、虐待の兆候を早期に発見する重要な役割を担います。また、子どもとその家族との信頼関係を構築し、家庭内の問題やストレス要因を把握することで、虐待リスクの高い家庭に対して、適切なサポートやカウンセリング、社会資源への橋渡しを行います。

実際に、筆者がつとめる病院でも、認定看護師が中心となり、特定妊婦の情報共有や虐待の啓発活動を実施し予防活動を行っています。 子どもの病気の治療だけでなく、家庭や生活から支えたいと考える看護師さんは、ぜひ小児プライマリケア認定看護師を目指してください。

3.短期間でスキルアップするなら「PALS(小児二次救命処置)認定」

PALS(Pediatric Advanced Life Support)とは、心停止や呼吸不全などの緊急時に必要な小児の二次救命処置を体系的に学べる国際認定資格のことです。

小児患者の急変対応に即戦力として活躍

筆者の同僚である認定看護師は、PALS認定も受講しています。重症症例の事例検討会では、救急対応時でも常に冷静にリーダーシップを発揮し、的確な指示をチームに迅速に出せたのは、救命処置に特化したPALS講習のおかげと発表してました。

国際資格であるため、海外勤務や国際医療支援にも有利

近年、海外での看護師就労の機会はグローバル化の進展などによって拡大しています。実際に、筆者の同僚の看護師は医療ボランティアや海外研修制度を利用して海外で勤務しています。PALSは世界的に認知されている資格であり、特に小児医療や救急医療の分野で高く評価されています。

また、「専門看護師や認定看護師の資格をとるまでの時間はかけられないがスキルアップしたい」という声が、現場で多く聞かれます。忙しい現場で即戦力となるスキルを短期間で取得したい看護師さんにはPALS認定がおすすめです。

資格取得後は、院内外での活躍の場が広がり、キャリア形成に役立ちます。

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小児科看護師が資格取得で得られる4つのメリット

資格取得は単なる知識や技術の習得だけではなく、看護師としての成長やキャリア形成において多くのメリットがあります。

1.専門性の向上により同僚や医師からも相談される

資格取得によって、最先端の医療知識や実践的なスキルを習得できます。その結果、現場での判断力が向上し、リーダーシップを発揮できるため信頼も厚くなります。筆者の同僚である認定看護師も、後輩からはもちろん、医師からも多くの相談やケアの依頼を受けていました。

2.キャリアアップや役職への道につながる

資格取得は、チームリーダーや主任といった管理職へのステップアップにも直結します。また、教育担当や院内研修などでも活躍の幅が広がります。仕事に対する責任や裁量が増え、やりがいを感じやすくなるでしょう。

日本看護協会「2022 年度 専門看護師・認定看護師に対する 評価・処遇に関する調査」によると、資格取得によって役職や待遇が上がったと回答した看護師は、以下のようになっています。

認定看護師取得による処遇昇進する
割合(%)5.1%

2022 年度 専門看護師・認定看護師に対する 評価・処遇に関する調査「日本看護協会」

実際に筆者の勤務先の病院では、看護部長をはじめ、すべての認定看護師が役職に就いています。

3.転職や再就職で有利に働く

日本看護協会によると、全国の小児専門看護師は293名(2023年3月時点)、小児プライマリケア認定看護師は27名(2023年12月時点)といずれも希少で貴重な存在となっています。

専門看護師認定者数 推移「日本看護師協会」

小児専門看護師や小児プライマリケア認定看護師は、その希少性と専門性の高さから、医療機関にとって非常に貴重な人材とされています。その理由として、専門資格を持つ看護師が在籍することで病院の専門性や信頼性が向上し、患者や家族からの信頼を得やすくなる点が挙げられます。

さらに、専門的な知識と技術を持つ看護師がいることで、小児患者の合併症予防や早期退院支援が可能となり、平均在院日数の短縮やベッド回転率の向上といった病院経営上のメリットも期待できます。これらの要因から、医療機関は専門資格を持つ看護師の採用を強く望んでいるのです。

実際に筆者の同僚である認定看護師は、転職活動の際に募集要項に記載された基本給を上回る給与と役職付きのポジションのオファーを受けるなど、専門資格の高い評価が具体的に示される事例もあります。

4.年収が約7〜14万円アップ

看護協会によると、専門看護師と認定看護師の毎月手当額の平均は以下のとおりです。

資格平均毎月手当額
専門看護師10,832円
認定看護師9,773円

専門性の高い看護師の賃金処遇「日本看護師協会」

実際に、筆者が勤めている病院での手当は、専門看護師10,000円、認定看護師5,000円となっています。また、日本看護協会が実施した「2022年度専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書によると専門看護師と認定看護師の平均年収は以下のとおりです。

資格平均年収
専門看護師約522万円
認定看護師約515万円

2022年度専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査「日本看護協会」

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると看護師の平均年収は約508万円ですので、7万〜14万円の年収アップが見込まれます。資格手当自体は高額とはいえませんが、管理職への昇格による役職手当や、基本給のアップも見込まれます。

令和5年賃金構造基本統計調査「厚生労働省」

資格は、キャリア形成の最大ともいえる武器になります。将来の目標に合わせて計画的に取得しましょう。

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4.じっくりマイペースに転職活動をするなら「看護プロ」がおすすめ

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※首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨)、東海(愛知、静岡)

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5.最短1ヶ月のスピード転職なら「看護師ワーカー」がおすすめ

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【まとめ】小児科看護師の資格取得は将来のキャリア形成に大きく貢献

小児科看護師としてスキルアップを目指すには、日々の臨床経験に加えて、資格取得による専門知識と技術の習得が重要です。資格取得を通じて得たスキルは、子どもたちへの質の高いケア提供はもちろん、家族へのサポートやチーム全体の看護の質向上にもつながります。

また、転職や昇進、役職へのステップアップにも役立ち、将来的なキャリア形成に大きく貢献します。自分の目指す看護師像に合わせて、適切な資格取得に挑戦し、理想のキャリアを実現していきましょう。

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HARU
看護師歴15年です。北海道在住で現在は育児中です。転職歴3回で、産婦人科や小児科など幅広い診療科で経験を積みました。看護師の転職や育児と仕事の両立に関する情報を発信します。